― 江戸時代から続いてきた京の町屋 ―
虫籠(むしこ)窓、坪庭など近代化の波にもまれながら、
今なお当時の面影が残されており
暮らしの知恵と様式の美が息づいています。

川崎家住宅 (紫織庵) ※市指定有形文化財
大正15年に室町随一の豪商・井上利助が当時最新のライト様式のモダンな洋間を加えて新築したもので、以後平成9年まで川崎家の本宅兼迎賓館として使用されていた。
洋館部分は日本の近代建築の父と呼ばれる武田五一が、茶室と和室部分は数寄屋の名工・上坂浅次郎が設計参与したもので、京都の伝統的な「大堀造」建築の代表例となっている。
夏と冬では座敷回りの建具が全て替えられるが、おおむね7・8月は夏の9月は冬のしつらえを見学する。また、都路華香の「竹図」など大正期から昭和初期の四条派の屏風を中心に祇園祭期間中と同様の屏風祭として再現される。
二階では昭和初期まで流行した刺繍半襟の下絵も特別展示される。

旧堀野家本宅 (堀野記念館) ※国登録有形文化財
堀野家の歴史は古く、若狭出身の初代松屋久兵衛がこの地に造り酒屋を創業したのが始まりである。当時、京都市内には良質の地下水が豊富に湧出することから多くの造り酒屋があり、今も京の名水”染井の水”と水脈を同じくして、酒造の礎を築いた”桃の井”が湧き続いている。
 旧堀野家本宅の主屋は切妻造段違桟瓦葺で、切子格子や虫籠(むしこ)窓など町屋らしい造りが見られ、内部には、期間中、富岡鉄斎の軸が掛けられるほか、町屋資料の数々が展示される。
 京の粋を随所に感じさせる石灯籠と飛石を配した中庭、頑丈な造りを支える梁組などのみどころは多い。
 ここでは、造り酒屋の歴史と町屋文化にふれながら、銘酒キンシ正宗を試飲していただく。

川崎家住宅(紫織庵)旧堀野家本宅(堀野記念館)のいづれも鴻臚より歩いて10分以内です。